2012/09/18

Bordeaux:Macbook修理編

ボルドーに来て心配事がいくつか増えた。



まずは小学生のときに治した奥歯の詰め物がこのタイミングで外れたということ。

そして今後の旅行に対する一抹の不安が僕を憂鬱にさせるということ。





気分転換にパソコンを開いて何かやろうとした。



起動中から動かない。

iphoneは生きているのでmacについていろいろ調べる。
どうやら僕のmacは調子が悪くなってしまったようだ、この先これがないといろいろと不便なところもあるので、なんとかならないかと割と大きめの3人用の部屋で考えていた。部屋に関しては安宿を見つけられず結局この旅で今のところ最高額の€45(4500円:当時)を出して決めた部屋だった。



シーリングファンがむなしく音を立てながら回転している。本当だったら、快適なホテルだと興奮しているところだがそうもいかない。コーラライト(昔のダイエットコーラ)を飲み、また調べる。余談だがコーラライトはこの旅行で大変お世話になることになる。



ボルドーにアップルストアがあることがわかった、これに掛けるしか方法はない。その夜は疲れたのでスーパーを探した。スーパーは低予算な旅行者には助かる、スーパーはその街の一番安い価格の物が手に入る。

割と大きめのスーパーを見つけた。判断は当たっていた。コーラも500mlで€1くらいだ。普通のコーラに飽きていたので最近はコーラライトやZEROにしている、のど越しがすっきりしていて水代わりになる。
しかし、コーラの値段なんかで驚いている場合ではなかった。半分にされたチキンの丸焼きのおつとめ品がなんと€1


そしてお酒のコーナーでさらに驚愕した。

さすがはフランス、ボルドー。ボルドー産のワインの品揃えが良いのは当たり前なのだが、値段が€2から€7でほとんど収まっている!!安すぎる。どれを選んで良いのかわからないし僕の好きなラングドッグ産はあまりない。そしてシャトーSaint-Dominiqueを選んだ。€2(200円)

そして付け合わせに大きめのブルーチーズ、これまた€2。。。
0がひとつ抜けているのではないかと思うほど信じられない価格だ。。。



部屋に帰り早速飲むと、おいしい。チーズもふわふわしていて苦みもよく、感動的なうまさだった。さらに、窓の外の風景の良さにおいしさが2倍になったかもしれない。





そして翌日、アップルストアのジーニアスバーに予約を入れておいたので、トラムで店に向かった。なんとアップルストアは電化製品の扱う店とは思えない風貌で、まるで美術館のようだった。アップルの美術館ですか?と間違えて訊きそうになる。





すぐに2階のジーニアスバーに駆け上る。名前を言うとすぐに案内された。

気づくと周りにはジローラモのようなセレブおやじばかりになっていた。


担当してくれた青年は非常に英語が流暢で助かった。簡単な説明しかできないが、彼が操作してみて原因をすぐに理解したようだ。

「ハードディスクがややおかしいみたいだね。一旦データをすべて取り出して、もう一度入れ直してダメだったらデータをすべて消すしか今は方法がない。バックアップはとってあるかな?」

仕方がない、バックアップは結構前だがとってある。僕は「ok」とだけ答え、彼は作業に取りかかった。

ディスクモードというやつで僕のmacはフランス語まみれになって生まれ変わった、要するに外付けHDDから起動したらしい。最初は訳が分からず興奮していた。


しばらくして、「うーんダメだね。データを消すしかない」

僕は納得し彼は作業に再び取りかかった。。。





macbookは何もかもを失い、空っぽになってしまった。荒療治というか、でもインターネットにもつながるし、問題は先ほどより改善されている。
「また、止まってしまうことがあるかもしれないから、そのときはまた来てください」
と言われた。それは「また、消してあげるよ」という意味なのであろうか。

なんとか僕のmacは生き返った。修理費用が無料だったことは特筆しておきたい



一息ついたところで、観光を一通りして散歩していた。
カフェに入りコーラを飲み(ちょっと歩くとコーラがおいしい)また歩いた。











旧市街


 タイヤ以外が盗難されてしまったのか。。。
自転車に鍵をかけたから安心と思っているあなた、こうなってしまうのも時間の問題かもしれない。









公園に行くとシトロエンDSが停まっていた。
その美しいフォルム、一度は運転してみたい車だ。



うーん素晴らしいデザインだこと













アクセルを全快に吹かして、そのまま大気圏を突き破れば宇宙旅行ができる車なんですよ。とシトロエンの販売員が言ったとか言わなかったとか。







この車に乗って大気圏突破はできなかったが、心はボルドーに十分に満たされ、癒された。










そんな毎日ワイン棚卸しセールの街ボルドーを後にしたのであった。