2012/09/05

ダブリンメイズ

ダブリンは面白い、なんというか奇麗な街というわけでもなく素敵というわけでもなく、大きくもなく小さくもなく、ロンドンのそれとも違うし、田舎でもない。だが、印象はとても良かった興味深い歴史を持ち、独自のアイデンティティを固持しているような。




アイルランドの北の一部は紛れも無くイギリスだ、日本で言うなら北海道がロシアになってしまったという感覚に近いかもしれない。映画「麦の穂をゆらす風」のでも描かれていたが、大変デリケートな問題だった。歴史を辿るとアイルランドはヴァイキングがいた事がわかる。その後も何度もイギリスと衝突して来て1998年にようやくアイルランドの
北側の一部をイギリスに放棄する事で一応解決している。

そんなアイルランドの首都ダブリンに4日間滞在した。

リサさんのおかげもあり大変貴重な観光ができた。彼女は11年ダブリンに住んでいるが、観光はあまりしていなかったようで彼女自身も初めてのところがいくつかあった。


土曜と日曜は美術館や博物館、旧刑務所跡など様々場所を徒歩でまわった。ダブリンは歩いてまわってもそこまで広くないので、若者だったら徒歩を薦める。とにかくリサさんの歩調に合わせるのが大変で、さらに迷路のような町並み。連日足が疲れた。


月曜はリサさんも仕事ということもあり(彼女は病院で秘書をやっている)朝8時に放り出されてしまった。予定はリサさんの薦めもあり決まっていたがケースバイケースで決める事にした。


まずカフェに入りチャットをしたあとギネスの工場に行った。


ギネスとは黒ビールで有名なビールの事だ(ギネスブックではない、まあ同じ人だけど)
工場は大変大きく、レンガ作りで古さを感じさせられた。ミュージアムも併設されており観光客で賑わっている。工場横の細い道を歩きミュージアムを目指すとほのかにコーンフレークの匂いがしてきた、麦をローストしている匂いらしい。

ミュージアムはかなり大掛かりなセットがいくつも続き、来た者を釘付けにさせていたようだったが僕はあまり興味を得られなかった。唯一、過去のCMライブラリーがあった、僕は古い映像には目がないのでここは釘付けになった。

後半はカフェやレストラン、バーといった飲食施設が増えてくる。

そして最上階のバーは360度ガラス張りでダブリンが一望できるバーがあった、そこで入場券に含まれているビール券を差し出し、空腹の胃に1パイントのギネスを流し込んだ。





慣れた手つきでギネスを注ぐお姉さん

これが名物落ちる泡「ギネスカスケード」



2分後、完成



 昼の11時に1パイントのギネスはなかなかハードだった、つまみは置いてなかった。
外に出ると有無を言わず近くのサブウェイに入った。






さあどこに行こうか、教会も結構見たし。。。


忘れていた、ダブリンと言えば。



ダブリンと言えば。



 The Olympia Theatre
僕の大好きなあのR.E.M.が2007年に新曲発表もかねてアブノーマルなセットリストで5日間連続で公演を行った場所だ。(CDには39曲が抜粋されおり聞きたい方はitunesへ)
シャッターは閉まっており中に入る事はできなかったが、この場所であのスペシャルなライブが行われた事に感動した。しばらく付近でそのライブ音源を聞き、想像した。





YO!Sushiを知ってるかな?イギリスとかで有名な寿司屋なんだけども、リサさんがサーモンはアイリッシュサーモンを使ってるからおいしいと思うよと言ってくれたので、半信半疑で食べた。


うまい!!


このサーモン、信じがたい程おいしい。脂も乗っていてトロトロで厚みがあって、最高にうれしかった。だが値段が少々高かったのが残念だったが。。



ダブリン滞在は幕を閉じた。
一度だけ合った旅行者を自分の部屋に泊めてくれるという事は、並大抵の人じゃできないと思う、ましては男だ。でも、多分僕なんか親戚の子供が遊びにきたような、そんな感じで泊めてくれたに違いない。



まあ何はともあれ、リサさんに本当に感謝する。

そして9月4日早朝、リサさんに別れを告げダブリン港を出航したのだった。