2012/09/19

ゲルニカ



マドリードに着いて、まず驚かされたことがあった。
最近デモが頻発しており週末になると万単位の人が行進しており、昨今スペインの失業率は23%という。実に5人にひとり以上が失業していることになる。不安を抱きながら地下鉄を使ってホテルのそばまで行くことにした。だが、地下鉄の方は割と安全で、危険そうな人はいない。

安心し地下鉄を降り、予約してあったホテルへと歩くが全く見つからない。地図には明らかにこの辺りのはずなのだがと思い4人ぐらいに聞き、やっと見つけた。サインはなく、アパートの入り口のインターホンにホテルの名が書いてあるだけだった。これじゃあ見つからないよと憤り、インターホンを押して中に入った。
「予約してあるワタリですけど」
「うーん、予約リストにないねえ、ホテル間違えてない?どこで予約した?」
booking.comで予約したと言うが、こちらには名前が来ていないという。しかし、部屋はあるようなので、そこを案内してもらった。部屋を見たいというとなんとツインルームだった、いくらか聞くと予約してたときと同じ€20(2000円:当時レート)でいいという。これはラッキーだ。

ひとまず明日の予定を考えることにした。


スペインと言えば、レアルマドリード、パエリア、ピカソ、ダリ。。。
そうだ美術館だ、ゲルニカのことをすっかり忘れていた。それとレアルの本拠地サンティアゴスタジアムの見学ツアーにも行きたい€16か、これは明後日でいいや。あと動物園?最後の日にするか。。



翌日、空腹のままパエリヤを食べに行くことにした。美術館までは地下鉄で€1.5で10分と近かった。駅をおりるとまわりにはカフェが点在していたのでパエリヤの写真もすぐに見つけられた。値段はいかがなものか、€12と高い
僕の一日の予算は€20だ、夕飯は質素なものにするかと落胆したが名物のパエリアは絶対に食べたい。仕方なくコーラとともに注文した。

大きさはどのくらいか?と訊くと、丁寧にこのくらいと言われ、手で直径20cmくらいの皿を描いてくれた。まあまあ大きめの皿なんだなと理解し、席で待つことにした。





しばらくすると、コーラがやってきた。

腹のことを気にして氷はいらないと言えば良かったが、もう遅かった。結局何もなかったのでよかった。


メニューを見て時間を潰していると、あることに気がついた。コーラのみならず、ほとんどのドリンクが2種類の料金がある。サイズかなと最初は思ったが、よく見ると値段の高い方はTERRAZAと書かれている。なんだろうテラッツア?

後で店員に訊いて答えがわかった、Terrazaとはテラスのことで外で飲んだ場合の値段らしい。中にいてよかった。




そして



20分後パエリア登場。

レモンの量には気をつけた方がいいと後で後悔するほど酸っぱくなってしまったのは置いといて、まずまずおいしかった。手作り感が出てて、鍋の壁面はおこげ風で中心部は柔らかかった。ムール貝も地中海かそこらへんで取れたものなんだろう、割とうまかった。




料理に満足し、ソフィア王妃芸術センターへと出向いた。

中に入ると、思ったより観光客はおらず快適に鑑賞ができた。€6の割にはスケールが大きく、結局3時間くらい滞在した。




ピカソ、ダリ、スペインを代表する2人の作品がズラリと並ぶ、だが中でもとりわけ良かったのがミロだ。
今まであまり注目して観たことがなかったが、この絵によって考え方が変わってしまった。






そして、大目玉のゲルニカ。想像以上に巨大で、神聖なオーラを放っていた。







これはなんだろう





映像や写真のビジュアル作品も多かった



大満足でホテルに戻る。



ホテルの通りは旧市街の中でも栄えた所にあるので、深夜になっても飲んでる人の騒ぎ声がする。



次回マドリード編まだつづきます。。。。。。