2012/10/15

Zürich:再会

10月10日

チューリッヒに到着したのは14時頃、雨が降っていた。

徒歩10分で予約してあったeasyHotelに着いた。料金は今まで一番高いが、ここはスイス。仕方ない。

スーパーなど近場をうろうろした後、夜になってチューリッヒ国際空港へと出向いた。中央駅からは約10分チューリッヒの街の中心から空港がこんなに近いとは思わなかった。便利な街だ。

モスクワからのアエロフロートの飛行機の到着を待つ。到着ロビーでは着陸、荷物移動中、荷物渡し中など事細かく表示されていた。

モスクワからの便が遅れも無く荷物渡し中に表示が変わった瞬間、出口から絢子さんが現れた。


この旅行で、こんなにもホッとした瞬間はなかった。もし、現れなかったらどうしようか、そんな事ばかり考えていたからだ。絢子さんは東京を出発して一週間で福岡、韓国、香港を経てチューリッヒにやって来た。





僕にとって相当うれしい出来事だったようだ。
なぜなら、その後の2日間は疲れもたまっていたのか、ほとんど寝たり起きたり物を食べたりで、2ヶ月間の緊張が一気にほぐれたようだった。





もうひとつ、再会が待っていた。

シベリア鉄道で出会ったSonja(ソニャ)だ。
メールを何度かした後、前日まで連絡していたのだが、残念ながら彼女の体調不良により予定が先延ばしになってしまった。

そして土曜の朝。Sonjaは自転車でホテルにまで出向いてくれた。




古めのアパートだが、その古さがとても良い味になているアパートで、Sonjaは友人とシェアしているようだった。シベリア鉄道での思い出を懐かしみ、その後どんな旅をしたかを、それぞれが話をした。

しばらくすると、彼女のボーイフレンドMartin(マーティン)がやってきた。
きょう一日、一緒に観光してくれる事なった。








トラムに乗って近くの山へ登った。



山を降りて、ボートに乗った。


Martinの家に移動した。

終止、冗談まじりのMartinに笑わされた。ユーモアがありやさしく、Sonjaにぴったりの相手だと思う。しかも彼も彼女もベジタリアンなのだ。



Martinの家の屋上からはチューリッヒの街が一望できた。




そして、Sonjaが手作りの料理をごちそうしてくれた。なんと良い人々だろう。



Sonja特製のベジタブルスパゲッティ。スパゲッティは僕の要望で、旅行中他のパスタはよく食べていたが、スパゲッティはほとんど口にしていなかった。
味は素朴な家庭料理を思い出す仕上がりで、野菜のみなのにたっぷりで充実した。おいしかったのでおかわりももらってしまった。



時間も更け、僕と絢子はドイツのヴォルフスブルグへ夜行で行く為に駅に。SonjaとMartinは駅まで送りにきてくれた。



とてもやさしい二人に、我々は何度も幸せな体験をしたことに別れを惜しんだ。クールに
「また、今度は日本で」
という二人。




今度は日本で僕らがもてなす番だ。