2012/10/07

カルカソンヌ(3):最後の夜編

カルカソンヌに着いて3日が過ぎた。

もう随分心も体も長旅のリフレッシュができたように感じる。
喉の調子も口の中が麻痺する飴で治ったし、精神的にもこの場所は心底リラックスできる場所だ。そんなカルカソンヌも今日が最後の観光、明日の朝鉄道に乗りこの街を去る。














今日はトゥールーズに行き、友人のファブリスと共に皆でDionysosというフランスのバンドのライブを見に行く事になった。子供たちとはもう会えないかもしれないので記念写真を撮った。














子供たちを友人に預け、我々はお古のルノーでトゥールーズに向かった。
相変わらず高速道路は楽しい、やはりドイツ車が多いみたいだ。
1時間ほどでトゥールーズの近くに着いてそこから地下鉄で中心部まで向かい、レストランに入った。このところ毎日ワインを飲んでいるのでビールにしたが、残念ながら僕の口に合うものではなかった。








ライブ会場に着く。










会場は非常にきれいで、待合所兼喫煙所にプールがあったりとセンスのよい場所だった。
ライブの内容はともかくとして、なかなか楽しい最後の日を送れたと思う。ファブリスと別れ、ピーターは明日イギリスへ帰るとの事でホテルへ、僕とフローレンスでカルカソンヌへ帰る事になった。








道中、0時も過ぎていたし疲れていたので寝そうになっていた。


次の瞬間


車のスピードがゆっりと緩まる。
フローレンス驚く。

車を路肩に移動させた後、完全に車が止まってしまった。


やはり。あの、気になっていたバッテリーランプが原因だ。
しかも、ここは田舎の高速道路のど真ん中。あたりは真っ暗。
真冬のロシアじゃなくてよかったと思い安心するも、レスキューを呼んで1時間ぐらいで助けが来た。とんだハプニングだった。。

トラックでルノー共々近くのインターの車庫まで移動させられ、さらにそこからタクシーで家まで戻る事になった。時間は3時を過ぎていた。
問題は車が無いので明日子供や僕を駅まで送りにゆけない。(駅まで10キロくらい)
苦渋の決断で、ベビーシッター役として家にいたマリィさんがうちなら駅から近いから泊めてあげても良いわよと言う。なんといい人だ、深夜にも関わらず車で家に招いてくれた。



なんとか今夜は寝られそうだ。







マリィさんの家に着くと。



犬がかわいかった



家の中は隅々までインテリアに凝っておられ、部屋は大きくないが犬も猫も快適に暮らしているようだった。マリィさんは旦那さんと二人暮らしで、子供たちの話は出てこなかったが、おそらく巣立っていったのであろう。
話を聞くと、旦那が芸術活動をしているという。それでこんなアトリエと画廊が合体したような家なんだなと思った。朝食は僕の低血圧のせいであまり取れなかったが、体調は悪くない。





カルカソンヌはそんな旅だった。