2012/10/05

カサブランカ〜カルカソンヌ

9月30日

電車で4時間かけてカサブランカに着いた。
あとここで1泊して、いよいよアフリカを去る。最後の1泊はユースホステルに決めた。
1泊700円なので昨日のクオリティはさすがに無いと思っていたが、凄まじいホステルだった。










ここは牢屋なのだろうか。

天窓以外に窓は無く、換気はできない。外の景色もわからない。

本当に最後の最後までモロッコに驚かされる。


気持ちを切り替え、モロッコ料理以外のものを食べようと思い街を出歩いた。お金はあまりないが、そこまで使っていないので1000円くらい使っても良いかなと思った。しばらく歩いているとピザハットが見えたので入る事にした。小さめのピザにチキンとサラダとコーラで700円くらいだったか。

久々の欧米のファストフード(昨日マクドナルドを食べたが)は充実した食事となった。




翌朝、寝付けが悪いのと喉の調子が悪いのとで6時に起きた。フランスのトゥールーズ行きの飛行機は11時なので時間が余り空港でぶらぶらした。

本当は船でスペイン経由でフランスに入りたかったが、お金の都合で飛行機で一気に飛ぶ事にした。値段は€90(9000円)くらいで、航空会社はなんとエールフランス。久々の大手の会社にワクワクした。




いよいよ飛行機に乗り込む




エールフランスの機内は快適すぎて、申し訳ないくらいだった。乗客の身なりが一気に変わり、安心する。

2時間後トゥールーズに着いた。

久々のフランスにこんなに嬉しくなったのは初めてだし、すべてが奇麗で感動した。空港のデザインや車、鉄道、流れる音楽、すべてが心地よく感じた。

そして、こんな僕の一人旅の到着を待ってくれている人たちがいた。

2年前にイギリスに行ったときBat For Lashesのライブで知り合った、フランス人のフローレンスさんとその友人のイギリス人、ピーターだ。フローレンスは僕がフランスに来るなら是非私の街のカルカソンヌに来てね。と言われ、その後予定を合わせて僕を彼女の家に泊めてくれる事になったのだ。

二人は早速駐車場に案内してくれて車でカルカソンヌに移動した。


道のりは高速を使い約1時間。一般道に入るとフランス南部らしい落ち着いた風景が続く。モロッコの喧騒とはまるで違いすぎて、夢から覚めたような気分になる。彼女の家はカルカソンヌの城壁がある中心部からさらに10キロくらい離れた所にあった。







どんどん家がなくなっていく、本当にこんな所に家があるのだろうか?
一瞬不安になった。周りはぶどう畑が延々と続く。


そして、ぽつんと一軒のアパートが見えて来る、石畳の奇麗なアパートだ。
こんな所に住んでいるのかと驚き、自分がここに泊まれると思うと嬉しく思った。








ドアを開けると、かわいらしい子供たちが3人現れた。長女のエリーゼ12歳、長男のシモン7歳、そしてティーフィー2歳だ。


子供たちは英語で話すのが苦手で恥ずかしいらしい、そのかわりフランス語だと一生懸命にいろいろ話してくる。だが内容は母親のフローレンスがいないとわからなかった。




夕飯は近くで取れたものが多くスープ、パン、サーモン、パテ、生ハム、チーズ、ワイン。どれもおいしかった。こんなに素朴な料理だがおいしい!とても勉強になった。

まだあまりしゃべれないティーフィー



モロッコにいた時には全く想像のできないほどの生活の変わりっぷりに僕は追いつけていけなかった。





翌朝、朝食はフランスパンとクロワッサンとシンプルながらも、フローレンスの母親が作ったというジャムやオーガニックの蜂蜜などでおいしさが増す。




療養生活まだつづく。