2013/01/06

プノンペンからシェムリアップ

エアアジアはゆっくりとプノンペン国際空港に着陸した。


窮屈な飛行機から放り出されると、イミグレーションが待っていた。カンボジアはビザが必要で、それを入国する前に取らなくては行けなかった。




当然のごとく長蛇の列だ。割とこぎれいな空港だと感心していると、肝心なことを忘れている事に気がついた。ビザに写真が必要だったのだ。写真は持っていたが、バックパックの中にあるのでもうここで入手するのは不可能だ。仕方なく近くの空港職員に聞くと、笑顔で2ドル払えば良いと言われた。2ドルで写真が撮れるのかと思いきや、そうではなかった。写真は撮られずいわゆるペナルティー手数料ということだったらしい。

そして、ビザのカウンターで理解できない現象が起きた。20ドルと聞いていたので20ドルを払おうとしたら、「君写真無いよね?100バーツ払いなさい」と言われ、米ドルも持っていたが100バーツをペナルティとして払った。その後ビザ代の20ドルを100ドル札で払おうとしてテーブルの上におくと、「ここで払うんじゃない、あそこでパスポートと引き換えで払ってください、お金は持ってておきなさい」といって25ドル渡してきた。

なんだこの25ドルは?

「これは僕のじゃない」と言うと
「君のだろ、はやく隣のカウンターに行きなさい」

分けもわからず隣のカウンターでパスポートと引き換えに20ドルを払う。


あの25ドルは一体なんだったのだろう?

むこうも忙しそうだったし、おそらく間違えたのだろう。まあいいや。






出国時に25ドル返してくださいといわれたら大笑いだけども。それとも新しいデポジットか。






そんなわけでお馴染みのトゥクトゥクで市内へ、バイクだらけで非常にスリル満点だ。




2人3人乗りは当たり前、信号無視は当たり前、右折左折転回逆走なんでもありだ。


カンボジアの通貨であるリエルはインフレだそうで、観光客は米ドルさえ持っていれば問題は無い。物価は非常に安く、クメール料理の代表でもあるアモークというグリーンカレーのようなものはだいたい200円もしなかった。食堂のチャーハンや焼きそばはだいたい$1.5~2で、タバコは2ドルでおつりが来る。



ホテル到着後、カンボジアの最も悲しい過去であるクメールルージュ時代の象徴でもあるトゥールスレン強制収容所を覗いた。あまりにも衝撃が強すぎたので、内容は省略したい。







そう、カンボジアは若者しかいない。

歳をとっていても40代が最高で、高齢者と思われるような人は一切いない。


これもこの国の悲しい過去が物語っているのだと肌で感じた。
実際、ホテルのスタッフは僕ぐらいの歳の人間しかいなかったし、バスの運転手もそうだ、空港職員にわずかに老けた人もいたがせいぜい40代半ばだった。



翌日はバスで7時間揺られ、北部のシェムリアップまで移動した。



途中はすごい悪路で、荒波の船上のような状態が続いたが、体調も良かったせいかそれほど疲れなかった。




シェムリアップのナイトマーケット

のどかな風景


鳥が丸裸で売られていた。匂いも凄まじいものだった。



豚ちゃん。


こちらは海鮮ものか、とにかくいろいろなものが混ざった匂いは鼻が曲がりそうだった。


そんな中、こちらではパーマ中でしょうか?



ホテルは一泊6ドルで約480円。これでシングルだから驚愕の値段だ。
だがシャワーは温水は出ず当然のごとく水が臭い、トイレとシャワーの部屋はもはや外と同じで、部屋も隙間だらけで外にいるのと変わらないような気がする。ゴキブリという強敵さえ出なければもう何でも良いか。