今日カタール凱旋門賞に行ってきた。
なんて言うと、カタールの偽物の凱旋門賞?と思われるかもしれないが、まさしくフランス、パリのロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞の事だ。なぜカタールかというと、数年前にカタールの競馬クラブがスポンサーとなった為にこんな冠名が付いているのだ。カタール航空も関係しているのかな?
凱旋門賞というと、ダビスタをやっていた世代から言わせてもらうと非常に高貴なレースで出場するのにも難しく、ヨーロッパというか世界で最大級のレースと言われる。日本の馬は以前にも数回挑戦しているが惜しくも2着が最高で、優勝した事は無い。
この凱旋門賞、日本とは感覚が違う所がいくつかあったようだ。
まあそれは追々説明するとして。
昨日、カンヌを20時に出発した。
車両はなんと27両もあり、そのすべてが寝台だ。例のタリバンジュニアもそのどこかで自分の父親がタリバンだと 誰かに説明して寝たのだろう。
部屋の扉を開けると、3段ベッドが向かい合い6人が寝れるようになっている。下の2つには東洋系の女性が2人、上の段にはフランス人の女性が2人。中段は僕のみのようだ、一瞬、女性専用車両かと勘ぐったが、どうやら違うようだ。
狭いベッドだったがなんとか寝付き、起きたらもう7時前になっていた。まだ空は暗いようだが、まもなくパリに着くとのアナウンスが流れる。
荷物をまとめパリ・オーステルリッツ駅に降り立った。
なんとも旅情を感じさせる古い駅だ。リヨンやノードよりこちらの方が好きかもしれない。暗闇を歩き、メトロに乗り替え11区のVoltaire駅で降りホテルに着くと、感じのいいおやじが現れる。
「荷物を置いていく」というと満面の笑みで了解してくれた。
ネットをちょろっとやっていたらやがて9時になる。そろそろ出発しなくては。
メトロに乗り1回乗り換え、ブルージュの森の近くのPort Maillot(ポートマイヨ)駅に着いた。さすがに先月パリに3日いただけに安心して乗れるし、全く恐怖を感じない。辛い時はモロッコのメディナを思い出せばいい。
バスが停まっていたので、ロンシャンまでかと訊くとなんと無料だった。
チケットは€8。今日は8ユーロがノルマか。
やはり日本人が多い、オルフェーブルの勝負服を着ている人や袴や日の丸の旗を持った人まで、逆にジャパンカップでそんな外国人がいたら僕は笑うに違いない。
日本人のそういう所が好きだ。
だが、伝統的なレースといって身なりを良くしようとスーツで着ている人も結構いたが、結婚式的な意味合いでおしゃれしているのなら良いけど、リクルートスーツって。。
彼らはフランスギャロに面接にでも来たのかな?
そこは自分の好きな私服で良いと思う。
まあ苦言はいいとして、もうひとつ面白かったのがプログラムの争奪戦。日本人だけじゃなくフランス人も我先にとバーゲンセールのように奪い合っていた。
フランス人と見分けは付きにくいがイギリス人もかなり大勢いた。ビールを飲み、独特の英語で口頭窓口で大声を上げているイギリス人もしくはアイルランド人が多かった。
口頭窓口といえば、僕は利用しなかったが日本人専用窓口なるものまで存在した。日本語が話せる者がいるのか、日本人が大量に並んでいた。
確かに英語だけだと年寄りのおじさんおばさんの窓口もあるので伝わりにくい事もあった。だが、僕はもともと馬がわからないし予想するのが面倒なので単勝だけで勝負しようと決めていたので簡単に購入できた。
一口は€2からで、その先はおそらく1ユーロ単価と思われる。窓口によっては€10以上、€20以上専用の窓口もあった。
馬券、レシートのようだ。
ワイン片手にサンドイッチを食べていたら、なんだか酔ってしまった。
だんだん気分が良くなってきたところで1レースが始まった。
外れた。
2レース、さらに3、4、5、
外れた。
ふう、今日は運が悪いのかな。
お金もあんまりないし、オルフェーブルの単勝を買ってのんびりすることにした。
突然見た事のある日本人が視界に入ってきた。
おぎやはぎの小木だ。
そうか、フジテレビの番組がロンシャンまで来てるのか、近くに有名そうな女の子(AKBっぽい)がいたがどうも名前がわからなかったので、小木に声をかけてみた。
「小木さんいつもJANK(ラジオ)聞いてるんですよ、握手してください」
ラジオ聞いてると言ったら喜ぶと思って言ってみたら
「えっ!本当に!?JANK聞いてんの!?うれしいなあ」
まさかのロンシャンで小木と話ができたのはうれしかった。となりの女の子には悪かったが。
小木と話して、なんだか赤面していた。
競馬場のお菓子屋さん
次のレースが凱旋門賞だというのにこのまばらっぷり
結果は今日一度も当たらなかった。なんと恥ずかしい結果だろう。ロンシャンに来て世界の壁を感じたようだ。
オッズもどっちを見ていいのかわからない。 ちなみに6番がオルフェーブル、勝った8番は約11倍
頑張れ!オルフェ!
ってもう遅いか
一度は誰もがオルフェーブルの勝利を確信したに違いないと思う。僕も大声で勝ったと思い
オルフェー!オルフェー!
と叫んでいた。
しかし、競馬はレースだ。
非情にもゴール直前で日本に良く来るペリエの乗る馬に差され、彼は敗北を喫してしまった。
日本馬はこれで凱旋門賞2着が3回目。今日こそと信じていた。
僕の目の前で日本馬の凱旋門賞制覇という夢は果無くも散った。
凱旋門賞が終わると残りのレースは3つあったのだが、全く興味が無いし早く帰って熱いシャワーを浴びおいしいハンバーガーでも食べたかった。
帰りのバスの中で、悔しがっている日本人が
「なんのためにパリにまで来たんだよ」
と言っていた、
気持ちはわかるが、どこまで勝利を信じていたんだこの人は。
パリまで来てそんな事言ってしまうとは、心底かわいそうだ。
Voltaire駅前のマクドナルドでビッグマックセットを頼んだ。なんだか競馬の負けのときに食べる食事というのは意外とおいしく感じたりするもんなんだ。と思ってみたり。
とにかく久しぶりに大勢の日本人を見たし、フランスでは競馬は日本よりずっとのんびりした娯楽なんだなと感じた。
ホテルに戻りRadioheadのTVショウの動画を見て興奮する。
明日はいよいよTGVでスイスに。
スイス。
そうだ、全てはもうすぐだ。
なんて言うと、カタールの偽物の凱旋門賞?と思われるかもしれないが、まさしくフランス、パリのロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞の事だ。なぜカタールかというと、数年前にカタールの競馬クラブがスポンサーとなった為にこんな冠名が付いているのだ。カタール航空も関係しているのかな?
凱旋門賞というと、ダビスタをやっていた世代から言わせてもらうと非常に高貴なレースで出場するのにも難しく、ヨーロッパというか世界で最大級のレースと言われる。日本の馬は以前にも数回挑戦しているが惜しくも2着が最高で、優勝した事は無い。
この凱旋門賞、日本とは感覚が違う所がいくつかあったようだ。
まあそれは追々説明するとして。
昨日、カンヌを20時に出発した。
車両はなんと27両もあり、そのすべてが寝台だ。例のタリバンジュニアもそのどこかで自分の父親がタリバンだと 誰かに説明して寝たのだろう。
部屋の扉を開けると、3段ベッドが向かい合い6人が寝れるようになっている。下の2つには東洋系の女性が2人、上の段にはフランス人の女性が2人。中段は僕のみのようだ、一瞬、女性専用車両かと勘ぐったが、どうやら違うようだ。
狭いベッドだったがなんとか寝付き、起きたらもう7時前になっていた。まだ空は暗いようだが、まもなくパリに着くとのアナウンスが流れる。
荷物をまとめパリ・オーステルリッツ駅に降り立った。
なんとも旅情を感じさせる古い駅だ。リヨンやノードよりこちらの方が好きかもしれない。暗闇を歩き、メトロに乗り替え11区のVoltaire駅で降りホテルに着くと、感じのいいおやじが現れる。
「荷物を置いていく」というと満面の笑みで了解してくれた。
ネットをちょろっとやっていたらやがて9時になる。そろそろ出発しなくては。
メトロに乗り1回乗り換え、ブルージュの森の近くのPort Maillot(ポートマイヨ)駅に着いた。さすがに先月パリに3日いただけに安心して乗れるし、全く恐怖を感じない。辛い時はモロッコのメディナを思い出せばいい。
バスが停まっていたので、ロンシャンまでかと訊くとなんと無料だった。
チケットは€8。今日は8ユーロがノルマか。
やはり日本人が多い、オルフェーブルの勝負服を着ている人や袴や日の丸の旗を持った人まで、逆にジャパンカップでそんな外国人がいたら僕は笑うに違いない。
日本人のそういう所が好きだ。
だが、伝統的なレースといって身なりを良くしようとスーツで着ている人も結構いたが、結婚式的な意味合いでおしゃれしているのなら良いけど、リクルートスーツって。。
彼らはフランスギャロに面接にでも来たのかな?
そこは自分の好きな私服で良いと思う。
まあ苦言はいいとして、もうひとつ面白かったのがプログラムの争奪戦。日本人だけじゃなくフランス人も我先にとバーゲンセールのように奪い合っていた。
フランス人と見分けは付きにくいがイギリス人もかなり大勢いた。ビールを飲み、独特の英語で口頭窓口で大声を上げているイギリス人もしくはアイルランド人が多かった。
口頭窓口といえば、僕は利用しなかったが日本人専用窓口なるものまで存在した。日本語が話せる者がいるのか、日本人が大量に並んでいた。
確かに英語だけだと年寄りのおじさんおばさんの窓口もあるので伝わりにくい事もあった。だが、僕はもともと馬がわからないし予想するのが面倒なので単勝だけで勝負しようと決めていたので簡単に購入できた。
一口は€2からで、その先はおそらく1ユーロ単価と思われる。窓口によっては€10以上、€20以上専用の窓口もあった。
馬券、レシートのようだ。
ワイン片手にサンドイッチを食べていたら、なんだか酔ってしまった。
だんだん気分が良くなってきたところで1レースが始まった。
外れた。
2レース、さらに3、4、5、
外れた。
ふう、今日は運が悪いのかな。
お金もあんまりないし、オルフェーブルの単勝を買ってのんびりすることにした。
突然見た事のある日本人が視界に入ってきた。
おぎやはぎの小木だ。
そうか、フジテレビの番組がロンシャンまで来てるのか、近くに有名そうな女の子(AKBっぽい)がいたがどうも名前がわからなかったので、小木に声をかけてみた。
「小木さんいつもJANK(ラジオ)聞いてるんですよ、握手してください」
ラジオ聞いてると言ったら喜ぶと思って言ってみたら
「えっ!本当に!?JANK聞いてんの!?うれしいなあ」
まさかのロンシャンで小木と話ができたのはうれしかった。となりの女の子には悪かったが。
小木と話して、なんだか赤面していた。
競馬場のお菓子屋さん
次のレースが凱旋門賞だというのにこのまばらっぷり
結果は今日一度も当たらなかった。なんと恥ずかしい結果だろう。ロンシャンに来て世界の壁を感じたようだ。
オッズもどっちを見ていいのかわからない。 ちなみに6番がオルフェーブル、勝った8番は約11倍
頑張れ!オルフェ!
ってもう遅いか
一度は誰もがオルフェーブルの勝利を確信したに違いないと思う。僕も大声で勝ったと思い
オルフェー!オルフェー!
と叫んでいた。
しかし、競馬はレースだ。
非情にもゴール直前で日本に良く来るペリエの乗る馬に差され、彼は敗北を喫してしまった。
日本馬はこれで凱旋門賞2着が3回目。今日こそと信じていた。
僕の目の前で日本馬の凱旋門賞制覇という夢は果無くも散った。
凱旋門賞が終わると残りのレースは3つあったのだが、全く興味が無いし早く帰って熱いシャワーを浴びおいしいハンバーガーでも食べたかった。
帰りのバスの中で、悔しがっている日本人が
「なんのためにパリにまで来たんだよ」
と言っていた、
気持ちはわかるが、どこまで勝利を信じていたんだこの人は。
パリまで来てそんな事言ってしまうとは、心底かわいそうだ。
Voltaire駅前のマクドナルドでビッグマックセットを頼んだ。なんだか競馬の負けのときに食べる食事というのは意外とおいしく感じたりするもんなんだ。と思ってみたり。
とにかく久しぶりに大勢の日本人を見たし、フランスでは競馬は日本よりずっとのんびりした娯楽なんだなと感じた。
ホテルに戻りRadioheadのTVショウの動画を見て興奮する。
明日はいよいよTGVでスイスに。
スイス。
そうだ、全てはもうすぐだ。