イスタンブールに朝7時すぎに着いた。
一息ついてチャイを飲む。
体はかなり疲れておりここがどのバスターミナルだか正直わからない。目はバスのエアコンで乾燥しきっていてチカチカする。近くの売店で市内の行き方を聞いたらバスかタクシーとだけ言われた。ここはタクシーでいいやと思い乗る。
暇そうなおやじに声を掛けると場所がいまいち分からないらしいが20リラ(800円)でいってくれるらしい.
20分くらいだと言われ、ホテル近辺に着くも迷うおやじ。イスタンブールはとてつもなく渋滞が酷く路駐も今まで見た中で一番酷いレベルだ。ぎっしり並んだ路駐の車の間をホテルを探しながら走っていると。
ドカン
交差点で左から来た車と衝突した。
運転手は左から来た車の男と簡単な示談をしていた。
もうホテルは近いからここでいいとかいと言われ、そこから少し歩いてホテルにたどり着いた。着いた早々いきなり事故にあってしまった。
ホテルは一泊だいたい1000円くらいの安宿で、共用トイレにはトイレットペーパーがいつも常備されていない事以外はまあ値段相応だった。その夜はモスクのアザーンの声が聞こえ、モロッコを思い出した。
翌日は観光に勤しむ事にし、まずはトルコ風呂のハマムに行った。
渋谷の名曲喫茶ライオンのような古ぼけた建物で、中の匂いも独特で、とにかく湿気が凄い。普通の垢擦りコースを選ぶと、まずサウナに入れといわれサウナに。
そのサウナの香りがミントのようなスースーする香りで気持ちがよくなってきた。
しばらくすると、いかにもというような太った女性が僕を呼び、ホールのような円形のステージに連れて行かれた。まず、そのステージにうつぶせに寝ると、岩盤浴のそれのように熱くなっていて気持ちがよかった。そしてさっきのおばさんが垢擦りを始めた。
とても気持ちよく、寝てしまいそうだったが、後半はだんだん痛くなってきた。仰向けになると局部を布で隠されるまでやや恥ずかしさを感じたが、それも成り行きでどうにかなった。僕はおなかがくすぐられるのが苦手なのだが、ヒーリング効果なのか、全くくすぐったくなかった。
垢擦りが終わり、適当に熱いお湯を何回か雑に掛けられて終了した。
再びサウナに入るように言われ、その後シャワーで体を洗った。シャワーにいて気づいたが、髪が伸びて洗いにくい。そろそろ髪を切る頃か、そう思った。
ハマムを出て、床屋を捜しながら歩いた。何度か床屋をやりすごしたが、どれも狭く一人か二人しか店に入れないような狭さの床屋だった。
わりと清潔そうな店を見つけ、そこに入ることにした。席は4席くらいで男の店員が4人ぐらいいる。実際に髪を切っているのは2人で、ほかの男は椅子に座って暇そうに仲間と話していた。席に座り、シェーバーは使うなとか、長さは半分くらいでとか英語で言っても全然理解されず、なんとかジェスチャーで伝わった。気さくな男だったが、荒々しい切り方で使っている器具も前の客の汚れが着いているようにも見えた。
気づくと僕の髪は大分短くなっていた、だが長さは別にどうでもよかった。ちょうどいい具合で店員はシャンプーに取りかかってくれた。あっという間に終わり、料金は7リラ(約350円)だった。
イスタンブールで最も大きいブルーモスク。ここでのアザーンは圧巻だった。

この後グランバザールやモスクを散策した後、疲れたのでタクシーに帰ることにした。この選択が大いなる失敗だった。タクシーの運転手の若い男は英語が堪能でホテルも知っていて、近道してあげると言われた、トルコ人はみんな優しい人が多いなと感じていた所だったので疑う余地もなかった。目的地に到着して料金は15リラと言われ、料金も乗る前に聞いた金額と大体一緒だった。よかったと思い財布をのぞくと10リラと100リラ札(約5000円)しかなかった。仕方なく100でいいかと訊くと、いいよと言われ100リラを渡した。その後運転手がユーロかドルでも払えると言ってきた。
「ん?いやそのお金で払うよ」と言うと。
「いや、君がくれたのはこの10リラだぞ!」
彼は10リラ紙幣を片手にしていた。
手品のショーを見ているようだった。
やられたと思った。その後、多少の押し問答をしたが引き下がらない、これはどうにもにもならないと思い、諦めてしまった。こんなに古くさい手品のようなトリックにはまるなんて情けなかったし、iPhoneに続きまたしても気が緩んだ瞬間だった。気を張っていてもだまされたかもしれないが。
ホテルに帰りイスタンブールのタクシー事情に着いて調べると、噂はとてつもなく、ものすごく悪く、「悪名高きイスタンブールのタクシー」「メーターのいかさま、ぼったくりや遠回りは日常茶飯事」「いったい誰を信じていいのかわからない」とも書かれたいた。
イスタンブールはタクシーだけでなく、地下鉄もアクセスが悪く、トラムも数が少なくいつも満員でバスもすぐ渋滞に巻き込まれる。
いかに事前情報が大事なのか悟った一日だった。
こちらはケバブ定食。飲むプレーンヨーグルトのアイランとともに。
一息ついてチャイを飲む。
体はかなり疲れておりここがどのバスターミナルだか正直わからない。目はバスのエアコンで乾燥しきっていてチカチカする。近くの売店で市内の行き方を聞いたらバスかタクシーとだけ言われた。ここはタクシーでいいやと思い乗る。
暇そうなおやじに声を掛けると場所がいまいち分からないらしいが20リラ(800円)でいってくれるらしい.
20分くらいだと言われ、ホテル近辺に着くも迷うおやじ。イスタンブールはとてつもなく渋滞が酷く路駐も今まで見た中で一番酷いレベルだ。ぎっしり並んだ路駐の車の間をホテルを探しながら走っていると。
ドカン
交差点で左から来た車と衝突した。
運転手は左から来た車の男と簡単な示談をしていた。
もうホテルは近いからここでいいとかいと言われ、そこから少し歩いてホテルにたどり着いた。着いた早々いきなり事故にあってしまった。
ホテルは一泊だいたい1000円くらいの安宿で、共用トイレにはトイレットペーパーがいつも常備されていない事以外はまあ値段相応だった。その夜はモスクのアザーンの声が聞こえ、モロッコを思い出した。
翌日は観光に勤しむ事にし、まずはトルコ風呂のハマムに行った。
渋谷の名曲喫茶ライオンのような古ぼけた建物で、中の匂いも独特で、とにかく湿気が凄い。普通の垢擦りコースを選ぶと、まずサウナに入れといわれサウナに。
そのサウナの香りがミントのようなスースーする香りで気持ちがよくなってきた。
しばらくすると、いかにもというような太った女性が僕を呼び、ホールのような円形のステージに連れて行かれた。まず、そのステージにうつぶせに寝ると、岩盤浴のそれのように熱くなっていて気持ちがよかった。そしてさっきのおばさんが垢擦りを始めた。
とても気持ちよく、寝てしまいそうだったが、後半はだんだん痛くなってきた。仰向けになると局部を布で隠されるまでやや恥ずかしさを感じたが、それも成り行きでどうにかなった。僕はおなかがくすぐられるのが苦手なのだが、ヒーリング効果なのか、全くくすぐったくなかった。
垢擦りが終わり、適当に熱いお湯を何回か雑に掛けられて終了した。
再びサウナに入るように言われ、その後シャワーで体を洗った。シャワーにいて気づいたが、髪が伸びて洗いにくい。そろそろ髪を切る頃か、そう思った。
ハマムを出て、床屋を捜しながら歩いた。何度か床屋をやりすごしたが、どれも狭く一人か二人しか店に入れないような狭さの床屋だった。
わりと清潔そうな店を見つけ、そこに入ることにした。席は4席くらいで男の店員が4人ぐらいいる。実際に髪を切っているのは2人で、ほかの男は椅子に座って暇そうに仲間と話していた。席に座り、シェーバーは使うなとか、長さは半分くらいでとか英語で言っても全然理解されず、なんとかジェスチャーで伝わった。気さくな男だったが、荒々しい切り方で使っている器具も前の客の汚れが着いているようにも見えた。
気づくと僕の髪は大分短くなっていた、だが長さは別にどうでもよかった。ちょうどいい具合で店員はシャンプーに取りかかってくれた。あっという間に終わり、料金は7リラ(約350円)だった。
イスタンブールで最も大きいブルーモスク。ここでのアザーンは圧巻だった。
この後グランバザールやモスクを散策した後、疲れたのでタクシーに帰ることにした。この選択が大いなる失敗だった。タクシーの運転手の若い男は英語が堪能でホテルも知っていて、近道してあげると言われた、トルコ人はみんな優しい人が多いなと感じていた所だったので疑う余地もなかった。目的地に到着して料金は15リラと言われ、料金も乗る前に聞いた金額と大体一緒だった。よかったと思い財布をのぞくと10リラと100リラ札(約5000円)しかなかった。仕方なく100でいいかと訊くと、いいよと言われ100リラを渡した。その後運転手がユーロかドルでも払えると言ってきた。
「ん?いやそのお金で払うよ」と言うと。
「いや、君がくれたのはこの10リラだぞ!」
彼は10リラ紙幣を片手にしていた。
手品のショーを見ているようだった。
やられたと思った。その後、多少の押し問答をしたが引き下がらない、これはどうにもにもならないと思い、諦めてしまった。こんなに古くさい手品のようなトリックにはまるなんて情けなかったし、iPhoneに続きまたしても気が緩んだ瞬間だった。気を張っていてもだまされたかもしれないが。
ホテルに帰りイスタンブールのタクシー事情に着いて調べると、噂はとてつもなく、ものすごく悪く、「悪名高きイスタンブールのタクシー」「メーターのいかさま、ぼったくりや遠回りは日常茶飯事」「いったい誰を信じていいのかわからない」とも書かれたいた。
イスタンブールはタクシーだけでなく、地下鉄もアクセスが悪く、トラムも数が少なくいつも満員でバスもすぐ渋滞に巻き込まれる。
いかに事前情報が大事なのか悟った一日だった。
こちらはケバブ定食。飲むプレーンヨーグルトのアイランとともに。