今日は何をしようかな、そんな気持ちでこの一日は始まった。
レアルマドリードの本拠地サンティアゴ・ベルナベウの見学ツアーに行く用事以外は特に決まっていなかったので、昼にホテルを出た。
地下鉄で4駅、サンティアゴの目の前まで着いた。
駅を出ると、目の前の巨大なスタジアムに圧倒される。
こんなにも大きいスタジアムは見た事がない、大きいというより背が高い。
見学ツアーのデスクはどこかなと探していると、ユニフォームなど売っている露店がちらほら。試合もないのに買いにくる人いるのかな?と思いつつも、見学する人が多いのだろうと思いスタジアムの入り口へと歩きだす。
すると、見学する人が大勢いる。こんなに人気なのか。
さらに少々奇麗でないおやじが2、3人「チケット、チケット」と訊いてくる。
どう見ても今のはダフ屋だ、見学ツアーのチケットをダフ屋から買う奴なんているわけないだろ!そう思い、もしかしたら安く売ってるのか?はたまたもしかして今日はなんかの試合やるのか?だがリーグ戦は土曜だった筈だし、今日やる訳がない。
試合は土曜やったから今日は試合がないだろうと思っていたのは、このスタジアムの周りにいる人間のうち僕だけだったようだ。
そう、どう見てもマンチェスターシティのユニフォームを着た、しかも英語をしゃべっている団体があちこちにいる。こ、これは。。。。。。。。
あわててスタジアムの入り口付近へ行くと。。。
「UEFA CHAMPIONS LEAGUE Group D Real Madrid V Manchester City」
とデカデカと書かれていた。
ガーン、なんで調べておかなかったのか、自分を責める。
見るか見ないか、チケットはいくらか。。。。
とりあえず自分を落ち着かせるためバーガーキングへ入った。
この先、これが原因で金銭的に厳しくなるのもしゃくなので、リミットを決めた。
€100(約1万円)もうこれ以上は旅行生活を格段に厳しくさせてしまうので、この金額以上だったらテレビで見ることを決意した。藁をもつかむ思いでオフィシャルデスク→ダメならダフ屋→ダメならテレビというフォーメーションで挑む事にして、バーガーキングを後にした。
ドキドキ、簡単にチケットオフィスを発見!
なんと僕の前の人が€200出している所を見てしまった。。。だがチケットは当日券もあることを裏付けている。緊張の一瞬。
「今日のチケットはありますか?」
「あります。1階席のOOが€200で2階席のOOが€150です」
(リミットオーバー)
「やめます」
さて、ダフ屋を相手にするか。僕はおやじたちのもとへ突っ込んだ。
「チケット!、チケット!」
(きたきた)
「いくら?」
「ワンハンドレッド」
「ん?€100!?」(きたこれ!)
「チケット見せてよ」
「はいこれ、3階席ねこれ」
(額面は50ユーロと書かれている。)
「70だったら買うよ、だめならオフィシャルで150の買うよ(嘘)」
おやじ、考えるがすぐに「OK、90!90!」
僕「NO,NO,じゃあオフィシャルで買うよ(頼むもう一声)」
おやじ「(悩む)80?OK?」もうそれ以下では売らないとジェスチャーする。
「オーケー80で買うよ」
額面の€50(5000円)からみれば高いが、€80(8000円)はこのカードでは安いと思う(思いたい)内心は興奮して落ち着かないほど嬉しかった。おやじから受け取ったチケットは先ほどオフィシャルで手に入れていた人が持っていたチケットと同じようだ。もし入れなかったら、これはこれで笑い話になるだろうと思い、ひとまず興奮を落ち着かせて時間もあるしホテルに一度戻る事にした。スタジアム見学ツアーに参加するつもりがレアルの試合を見る事になるとは。。。
興奮を落ち着かせながら、スタジアムに着く。
無事にスタジアム内に入る事が出来た。
僕の席は定価€50の席なので3階でかなり高い位置からゴール裏を見下ろす位置になった、だが場所はどこでも良かった。
左の方から大声が聞こえた、すぐ近くがマンチェスターシティの応援席だった、確かにレアルの熱狂的ファンは反対側のゴール裏の囲まれたエリアにいてそれ以外は普通ファンのようだ、シティのファンはここがマドリードにも関わらずイギリスから千単位の人の応援団がやってきた事になる、しかもその応援といったら、あのマンUの比べ物にならないくらい声がでかく、常に何かを歌い、手をたたいて応援している。はっきり言えばレアルのファンより熱狂的だった。僕の周りの冷静なファンたちはシティの応援に興味があるらしく、携帯で写真を撮っていた。
そして、ピッチには選手の姿が。。。
おおおおCR7、カシージャスの姿が!!!
バロテッリはよくわからない(ヤヤトゥーレがバロテッリだとずっと勘違いしていた)
選手たちは退き、子供たちがチャンピオンズリーグのボールのマットをゆらゆらさせ始めたとき。
爆音であのアンセムが!!
鳥肌がたった
すぐに選手紹介がされる、まずはシティの選手が紹介。バロテッリの名前は無かったが、シティファンの大声とレアルファンの口笛ブーイングが混同してアナウンスが何を言ってるかわからなかった。緊張感が高まった。
そしてレアルの紹介。シティファンを除く全員がスターティングオベーションをし、カシージャスの名前が呼ばれる「グぅオォゥ!!」という地鳴りのような歓声。
ドイツ代表エジルがベンチだった事で数人がショックを受け、頭を抱えていた。
カカはほとんど声援が無かった。
シティは前半はボロボロで全然パスがつながらないし、ナスリは途中で怪我をしてしまったが、よく2点決めたと思う。
ほんとうにありがとうサンティアゴとダフ屋のおっちゃん。
レアルマドリードの本拠地サンティアゴ・ベルナベウの見学ツアーに行く用事以外は特に決まっていなかったので、昼にホテルを出た。
地下鉄で4駅、サンティアゴの目の前まで着いた。
駅を出ると、目の前の巨大なスタジアムに圧倒される。
こんなにも大きいスタジアムは見た事がない、大きいというより背が高い。
見学ツアーのデスクはどこかなと探していると、ユニフォームなど売っている露店がちらほら。試合もないのに買いにくる人いるのかな?と思いつつも、見学する人が多いのだろうと思いスタジアムの入り口へと歩きだす。
すると、見学する人が大勢いる。こんなに人気なのか。
さらに少々奇麗でないおやじが2、3人「チケット、チケット」と訊いてくる。
どう見ても今のはダフ屋だ、見学ツアーのチケットをダフ屋から買う奴なんているわけないだろ!そう思い、もしかしたら安く売ってるのか?はたまたもしかして今日はなんかの試合やるのか?だがリーグ戦は土曜だった筈だし、今日やる訳がない。
試合は土曜やったから今日は試合がないだろうと思っていたのは、このスタジアムの周りにいる人間のうち僕だけだったようだ。
そう、どう見てもマンチェスターシティのユニフォームを着た、しかも英語をしゃべっている団体があちこちにいる。こ、これは。。。。。。。。
あわててスタジアムの入り口付近へ行くと。。。
「UEFA CHAMPIONS LEAGUE Group D Real Madrid V Manchester City」
とデカデカと書かれていた。
ガーン、なんで調べておかなかったのか、自分を責める。
見るか見ないか、チケットはいくらか。。。。
とりあえず自分を落ち着かせるためバーガーキングへ入った。
この先、これが原因で金銭的に厳しくなるのもしゃくなので、リミットを決めた。
€100(約1万円)もうこれ以上は旅行生活を格段に厳しくさせてしまうので、この金額以上だったらテレビで見ることを決意した。藁をもつかむ思いでオフィシャルデスク→ダメならダフ屋→ダメならテレビというフォーメーションで挑む事にして、バーガーキングを後にした。
ドキドキ、簡単にチケットオフィスを発見!
なんと僕の前の人が€200出している所を見てしまった。。。だがチケットは当日券もあることを裏付けている。緊張の一瞬。
「今日のチケットはありますか?」
「あります。1階席のOOが€200で2階席のOOが€150です」
(リミットオーバー)
「やめます」
さて、ダフ屋を相手にするか。僕はおやじたちのもとへ突っ込んだ。
「チケット!、チケット!」
(きたきた)
「いくら?」
「ワンハンドレッド」
「ん?€100!?」(きたこれ!)
「チケット見せてよ」
「はいこれ、3階席ねこれ」
(額面は50ユーロと書かれている。)
「70だったら買うよ、だめならオフィシャルで150の買うよ(嘘)」
おやじ、考えるがすぐに「OK、90!90!」
僕「NO,NO,じゃあオフィシャルで買うよ(頼むもう一声)」
おやじ「(悩む)80?OK?」もうそれ以下では売らないとジェスチャーする。
「オーケー80で買うよ」
額面の€50(5000円)からみれば高いが、€80(8000円)はこのカードでは安いと思う(思いたい)内心は興奮して落ち着かないほど嬉しかった。おやじから受け取ったチケットは先ほどオフィシャルで手に入れていた人が持っていたチケットと同じようだ。もし入れなかったら、これはこれで笑い話になるだろうと思い、ひとまず興奮を落ち着かせて時間もあるしホテルに一度戻る事にした。スタジアム見学ツアーに参加するつもりがレアルの試合を見る事になるとは。。。
興奮を落ち着かせながら、スタジアムに着く。
無事にスタジアム内に入る事が出来た。
僕の席は定価€50の席なので3階でかなり高い位置からゴール裏を見下ろす位置になった、だが場所はどこでも良かった。
左の方から大声が聞こえた、すぐ近くがマンチェスターシティの応援席だった、確かにレアルの熱狂的ファンは反対側のゴール裏の囲まれたエリアにいてそれ以外は普通ファンのようだ、シティのファンはここがマドリードにも関わらずイギリスから千単位の人の応援団がやってきた事になる、しかもその応援といったら、あのマンUの比べ物にならないくらい声がでかく、常に何かを歌い、手をたたいて応援している。はっきり言えばレアルのファンより熱狂的だった。僕の周りの冷静なファンたちはシティの応援に興味があるらしく、携帯で写真を撮っていた。
そして、ピッチには選手の姿が。。。
おおおおCR7、カシージャスの姿が!!!
バロテッリはよくわからない(ヤヤトゥーレがバロテッリだとずっと勘違いしていた)
選手たちは退き、子供たちがチャンピオンズリーグのボールのマットをゆらゆらさせ始めたとき。
爆音であのアンセムが!!
鳥肌がたった
すぐに選手紹介がされる、まずはシティの選手が紹介。バロテッリの名前は無かったが、シティファンの大声とレアルファンの口笛ブーイングが混同してアナウンスが何を言ってるかわからなかった。緊張感が高まった。
そしてレアルの紹介。シティファンを除く全員がスターティングオベーションをし、カシージャスの名前が呼ばれる「グぅオォゥ!!」という地鳴りのような歓声。
ドイツ代表エジルがベンチだった事で数人がショックを受け、頭を抱えていた。
カカはほとんど声援が無かった。
前半は正直退屈だった、ロナウドはエンジンが掛からないし、それでも圧倒的なプレーに興奮した。まあ今日は火曜日でコンディションもあんまり良くないのかな、
後半に入り、試合が徐々に動き始めた。シティのファンは相変わらず大声で一致団結した応援をしている、何度も攻められているのにタフな奴らだ。
次の瞬間、ちょっとした隙からシティが先制ゴールを決めてしまう。
シティファンの盛り上がりようと言ったらない。紙吹雪のような物が舞い、狂喜乱舞し、何人かは上着を脱ぎ、まるでチャンピオンズリーグの優勝が今決まったのではないかというぐらい喜んでいた、アウェーで押されていた中での先制は誰もが予想外な出来事であったのは間違いない。マンチーニもそうだっただろう。
しばらく、シティファンの合唱はやまずレアルファンのブーイングが始まり、しばらく場内騒然となったが両者とも静かになった。
エジルとモドリッチが入り、中盤がとても柔軟になる。なんでもっと早く投入しなかったんだよ!と言いたい。
そして、それがロナウドの着火源となり、ロナウドが左サイドを圧倒する。まるで東名を爆走してるフェラーリのようだった。まわりが止まって見えるし、彼の判断と行動は早すぎてついていけなかった。待ってましたと言わんばかりのマルセロの芸術的ゴールにより同点。
が、直後シティーが追加点。このときはさすがに残りも6分とかで普通のチームだったらちょっと諦めていたかもしれない。だがレアルは何かが起きるのではないかと期待した。
そして、ベンゼマが蛇のようにゴールに吸い込まれて行くような、思わず体が飛び上がる、そんな究極なゴールでまた再びドローにしてみせた。やっぱりこのチームは半端ない。
残りわずか3分。このままドローと誰もが思ったがCロナウドは次元が違っていた。余裕のあるシュートで冷静にゴールを決めてそのまま試合終了。。。。。
なんてドラマティックなゲームなんだよ
がっくし肩を下ろしたシティのファンたち。試合後は、先制後の狂喜乱舞していた人たちとはまるで別人のように静まり返りこちら側のレアルファンが笑いながらちょっかいを出すと、ただただ無言でこちらを睨みつける事しかできないようだった。それほどショックが大きかったようだ。
シティは前半はボロボロで全然パスがつながらないし、ナスリは途中で怪我をしてしまったが、よく2点決めたと思う。
ほんとうにありがとうサンティアゴとダフ屋のおっちゃん。