あの喧騒からテントが一瞬にして作れたので、少し休んですぐ会場へ行く事にした。
一人のフェスが始まった。会場に入ると、人が考えられない程多く、砂埃が凄く、さらに始まって4時間くらいなはずなのにもうゴミが散乱していた。あちこちに男性用トイレが設置されていてとても臭い。こんな劣悪な環境のフェスは初めてだなと思った。過去にレディオヘッドを見にこのプッケルポップに来た事があるが、ゴミは多かったがここまで劣悪じゃなかった気がする。まあともかく何か見よう。
Snoop Dogg@Main Stage (14:30-15:30)
初めて見たのだが、もの凄くかっこ良かった。伝統的で頑固なHip-Hopという感じ。
Of Monsters And Men@Marquee(15:25-16:15)
これも初めて、アイスランドのバンドで先日ビルボードチャートを賑わしたという。見た目はアーケイドファイアっぽい、ヨーロッパの少女たちが好きそうな牧歌的な演奏だった。シングル曲の異様な盛り上がりに驚いた。
Santigold@Main Stage(17:40-18:30)
最初はなんでこんなやつがメインのいい位置でやるんだよというような、情けないセットと見た目だった。santigoldは歌のみで両サイドに黒人の意味深な緩い踊りが2人、あとベースとドラム、シンセだった。が、途中らへんからそのグルーヴ感とビートにドキドキしてきた、あっという間に体は動いていた。日本にはちょっと来なさそうだなとも思った。曲はDisperate Youthがよかった訳で、後にニューアルバムをすぐに買った。(サマソニ08に来てたらしい)
Hot Chip@Marquee(20:00-21:00)
かなり見たかったが後でも見れそうなので、今回は数曲だけにした。なんといってもドラムがSarah Jonesだったことだ!本当に素晴らしい演奏をする人だ。
※ここからライブの核心を書きます。
Bjork@Main Stage(21:15-22:45)
トリ前はBlock Partyで早々と終わったので、モッシュピット行きを決めた。モッシュピットは日本では考えられないくらい空いていたしゴミの量がもはや処理場近い量になっていた。さあ、始まるぞと気合いを入れた。だが、開始直前までモッシュピット内はほとんどのひとが地べたに座っている(因に近年のフジロックのように椅子を持って座っている奴は全体で2人くらいしかいなかった)ぽつぽつ立ち始め、全員が立ったくらいのとき会場のライトが消える。しかし、まだ21時とはいえまだ夕方で明るい、こんな感じでBjorkが見れるのもなかなかないだろう。
bjorkはゴムのチューブを体中に巻き付けたようなドレスで登場した、さぞかし動きにくそうで、頭にはバッハのような髪型の青色のカツラを被っていた。曲の構成はやはりBiophiliaからが多い、過去の曲になると歓声はすごかった。確かに過去の曲になるともの凄く感動した、特にHidden Placeの映像は信じがたい程良かったからだ。どんなものかというと海底の深いところで、ヒトデやウニ、タコといったものがうようよと早回しで動いている。何やらアザラシらしき死骸が映る。その死骸にヒトデやタコたちが口や目からアザラシの中に侵入してく、しかも大量に。やがてアザラシはもぬけの殻になるという映像だった。
確かにHidden Placeだと思った。
電気のながれるおもちゃやスクリーンといった今回は遊びご心が多かった印象を受ける。なかでも、気付かれにくいが遠隔操作のパイプオルガンには驚いた。
「今年最後のライブだからよく見ていてね」
そう言っていた。今年ではなく一生の最後にならない事を願いたい。
フェスのつらさや体力の消耗との戦いもあったせいか、心底感動した。
1.Cosmography
2.Hunter
3.Thunderbolt
4.Moon
5.Hidden Place
6.Unraval
7.Crystaline
8.Virus
9.Heirloom
10.Joga
11.Hollow
12.Pagan Poetry
13.Mutual Core
14.Pluto
15.Nattura
(encore)
16.Possybly Maybe
17.Declare Independence
Nicolas Jaar Live @Casttello(22:30-23:30)
Bjorkも終わり、一息つく間もなくNicolas Jaarへ急いだ。意外にも客は少なく出入りが激しかった。ムーディーなトランペットに浮遊するようなシンセ群に力強いキック。なんとも心地良い音楽だ、体験できて幸せだった。最新のニューヨークを実感した。
Feist@Marquee(23:20-0:20)
なんだかとてもCat Powerが見たくなってしまった。。。
Netsky@Mainstage(23:40-0:40)
クロージングとして出ていたのだが、今まで名前を聞いた事が無かったので、どんなものか見てやろうと思った。
Bjorkよりもお客が多かった事に驚く。そしてライブが始まったのだが、ドラムンベースやトランスが混ざったような感じだった。日本ではこの位置は絶対に無いだろうと思った。
イヤー疲れた!!
テントに入ると、(何も盗まれてなくて良かった)すぐに眠ってしまった。
本当に疲れたフェスだった。結局日本人はおろか、東洋人は一人も見なかった。終始どアウェーな感じでした。
朝起きて、テントを片付けるも隣りの人に手伝ってもらい、昼過ぎに電車に乗りブリュッセルへ戻った。ロンドンまではユーロスターで2時間半。
もうすぐだ。