2012/12/16

サントリーニ島〜ザキントス島



サントリーニ島も最後の日となった。


海岸近くの野良犬集団と別れ、バスで空港に向かった。






空港でしばらく待つと搭乗のアナウンスが流れた。バスで飛行機の隣まで移動すると、なんとプロペラ機だった。若干の不安を抱き乗り込んだ。


機内はとても狭く、足ののばすスペースもほとんどなかった。しばらくすると、ものすごい轟音とともにプロペラ機は滑走路に移動し、ゆっくりと加速し始めた。

ギリギリのところで宙にふわっと浮いた。この後が恐怖の連続だった。
機体は右に左に上下に揺れながら上昇していく。普通の飛行機に比べたらジェットコースターのようだった。

次の瞬間、「ドスン!!」

という大きな音とともに数秒間急降下した。あの胃が持ち上がるような感覚だ。
キャーという悲鳴が機内にとどろく。

落ちるかもしれない。飛行機に乗って生まれて初めてそう思った。


しかし、その後機体は再び上昇し、安定飛行に移った。乗客はざわつき、先ほどの急降下に冷や汗をかいていたようだ。僕もあのとき若干の死の恐怖を感じた。


40分後プロペラ機は何事もなかったようにアテネ国際空港に着陸した。


僕らは駐車場に放置してあったヒュンダイに乗り換え、300km離れた小さな港から船に乗り換え、ザキントスという風変わりな名前の島に移動した。

アテネからの高速道路はやはり快適だった。日本に比べれば悪いが、皆130km/hくらいで走っているし、料金も安い。

夜9時の船にギリギリ間に合い、ヒュンダイと共に船に乗り込んだ。この日はバス、飛行機、車といろんな乗り物に乗った。


我々は無事ザキントス島に着くことができた。街は小さく田舎臭いが、暗いが海は奇麗な予感がした。ホテルにチェックインして部屋に入ると、とてつもなく奇麗な部屋に驚いた。





翌日ホテルのベランダからアドリア海が見えた。




そしてこの島に来た目的を果たすことにした。車で約30分走り、誰もいない岬についた。そこは崖っぷち。
さらに車から降りて歩くと。。。





 だんだんアドベンチャーな感じがしてきた、道はほとんどなくなり、断崖絶壁の危険度100パーセントな所を歩いて行き止まりになる。








そこから海を見下ろすと




そう、ここはあの「紅の豚」の参考にもなったビーチらしい。
ビーチと言っても上からは入れず、船からのみ入ることができるそうだ。


こんなに奇麗な海の色を見たことがないし、こんなに神秘的な景色を見たことがなかった。感動のあまり、生きている感じがしなくなった。涙も出た。






気を取り直して再び来た道を戻ると、なんと今度はヤギの群れ。


ホテルの番犬。秋田犬らしい。日本から持ってきたのか?



今日、日本では衆院選に都知事選か。非国民なやつだ俺は。